社会福祉法人なのはな会 公式サイト

理事長メッセージ

理事長就任のあいさつ

社会福祉法人 なのはな会
理事長 加賀谷 尚

 この度、西村學前理事長の後を継ぎ、若輩ながら理事長に就任いたしました。一向に終わりの見えないコロナ禍、また、急激に到来する人口減少社会下での事業の持続性が求められるこのご時世にあって、その職責の重さに身の引き締まる思いです。

 当法人の歩みは、昭和51年、障がい児保育を実現させようと、障がいのある子を持つ親御さんたちとボランティアで集まった協力者らが教会の礼拝堂を借り、そこを「菜の花共同保育室」と名づけて保育活動を始めたところに端を発しました。当時の写真からは、子どもたちの生きる力を信じ、声をかけたり遊びに誘ったりする親御さんや保育者のひたむきな姿を見ることができます。

 その後、平成2年に社会福祉法人としての認可を受け、社会的な責任を負ったなのはな会は、「いかなる障がいをもった人も、みんな一緒に、ひとりの人間として、あたりまえに生きることができるような社会を作り上げていく」という理念のもと、少しずつ事業を拡大し、現在では、児童発達支援センターを4ヶ所、生活介護事業所を3ヶ所、グループホームを5住居、さらには相談支援やショートステイ、ヘルパー派遣などを行う地域サポートセンターの経営を行うまでになりました。この歩みの原動力となったのは紛れもなく障がいのあるご本人のより良く生きたいという思いの力と親御さんの我が子を思う気持ちでした。また、これまで携わってこられた諸先輩方の志と実践が大きな推進力となったであろうことも疑いの余地がありません。改正障害者基本法が「全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会を実現する…」と謳う前から当法人が目指してきたのはまさにその地平でした。

 前記したとおり、障がい者福祉を取り巻く状況は決して楽観できるものではありませんが、私たちは、これまでそうしてきたように、人とのつながりを大切にし、みんなで知恵を出し合いながら、元気よく次の一歩を踏み出していきたいと思います。関係の皆様には、引き続きのご支援、ご指導、ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。


令和3年7月吉日

社会福祉法人 なのはな会  理事長 加賀谷 尚

022-301-2335