障害を持つ人々と家族の願いに寄り添い新しい一歩へ

法人・なのはな園設立20周年記念の集い盛大に開催される。

 社会福祉法人なのはな会となのはな園の設立20周年を記念する式典が、2月26日(日)仙台市戦災復興記念館の記念ホールで開かれました。

 第1部の法人設立20周年の記念の集いでは、主催者として法人運営会議のメンバーが紹介された後、伊藤博義理事長が主催者を代表してあいさつ。「なのはな会はもともと仙台市の外記丁教会の一室を借りて「なのはな共同保育室」を立ち上げたのがルーツであるが、なのはな園が設立20周年を迎えるのを機会に、法人としても20周年の集いを開くことにした。その主な目的は、創立以来お世話になった方々にきちんと感謝の意を表すること、そして、今日講演される茂木先生のお話を職員がしっかり聞いて、「人は誰でも発達する」というなのはな会の療育・支援の基本的立場を学び・受け止めていただきたいことだ」と述べました。

 ついで、仙台市副市長稲葉信義氏から、市長のメッセージ代読を含む祝辞を受け、これまでお世話になった4団体と2人の個人への感謝状が贈呈されました。

※感謝状を贈呈されたのは次の方々です。

 ①藤崎労働組合②株式会社ジャパンヘルスサミット③株式会社空間環境研究所④スワン会
 ⑤元なのはな会理事長 故筑前甚七氏⑥元なのはな会後援会長 故村松巌氏

 

子供たちの歌声先頭に、なのはな園20周年も元気一杯にお祝い

記念式典は一転。第2部はなのはな園20周年の集い。
子どもたちの元気な「手のひらを太陽に」の歌声に乗って幕が開き、駆けつけた卒園児のママやパパたちのお祝いの言葉と、お祝いの歌や演奏などが続きました。

 休憩後、記念の集いでは、東京都立大学元総長で、全国障害者問題研究会の初代委員長でもある茂木俊彦氏(現桜美林大学教授)が、「障害児・者の人間発達を保障する取り組みのあり方」と題し、約1時間20分にわたって講演しました。

 茂木教授は、まず障害者は「障害のない人と同じ人である」ことを解明、基本的人権の主体であり発達する権利の主体であると指摘。誰でも日々発達に向かって取り組んでおり、障害はその取り組みを制限している。また環境の在り方が、それぞれの発達の取り組みを強めたり緩めたりしている。
この取り組みは、相手とのコミュニケーションを基盤に行われており、障害者との信頼関係の確立とそれをもとにした励ましや賞賛が大事と述べ、遊びと労働の意義を解明しました。

 最後に茂木教授は「発達には限りがない」と指摘。発達とは単にできる・できないではなく、できることがより豊かに膨らみ持ってくるということであり、発達とは能力だけではなく人格のゆたかさということでも考えられる必要があるとして、今日では生涯発達の考え方は広く普及してきている。例えばサクセスフル・エイジング(上手に年を重ねる=熟年)という発想は今では普通に使われるが、そのためにも今をどう生きるかが大事だと思うと、講演を結びました。

(茂木教授の講演は4月2日なのはな会職員辞令交付式に冊子で配布される予定です。後援会員で希望される方は、法人本部にお申し出ください。)

 記念式典には、仙台市長、宮城県福祉部長からのメッセージの他、次の4人の方々から祝電が寄せられ、21団体個人からご祝儀やお祝いの生花が寄せられました。この場を借りて御礼申し上げます。

*祝電*
 ①ベーテル病院長 曽我孝志様 ②社会福祉法人わらしべ舎 理事長中村晴美様
 ③株式会社S・Yワークス 代表取締役佐藤芳直様
 ④宮城アピール大行動実行委員会 代表鷲見俊雄様

 

楽しく、感動的に!多彩な顔ぶれ
~200人がつめかけ、盛大なレセプション~

 午後からは、仙台市アークホテルのレストランで、レセプションを開催。これには法人外から60人余の方々が、なのはな園の卒園児家族や元職員なども40人が駆けつけていただき、なのはな会の職員と合わせて200人以上が詰めかける大盛況となりました。

 レセプションでは、理事長の開会のあいさつの後、仙台市の上田健康福祉局長が乾杯の音頭を取り、社会福祉法人仙台つどいの家下群山徹一理事長、円荒浜施設長・宮城県知的障害者福祉協会の中村正利会長、藤崎労働組合の佐藤英嗣委員長、スワン会の佐藤尚子氏、CILたすけっとの及川智代表ら10人が、次々マイクの前に立ってあいさつ。なのはな会20年の歩みへの祝辞とともに、今後の活動を期待する励ましの言葉を述べられました。

 レセプションでは、この後、なのはな園の卒園児の父親バンド「ハッピーポケット」に続き、卒園児ママの所属するコーラスグループ「マリアベルハーモニー」が出演。その楽しくハイレベルな演奏に、会場は大いに盛り上がりました。

レセプションの最後は、なのはな会特別合唱団15人によるコーラス。
これには、なのはな園沖津園長や男性陣からはこまくさ苑、はまなす苑、なかよし学園の声に自信のある若手男性に交じって、なかよし学園・あおぞらホーム大村園長、はまゆう金子施設長も参加。加々見常務理事の指揮で「ヒューマンライツ(人権)」の歌を感動的に歌い上げました。

 これには、レセプション参加者から口々に「感動した」「祝賀会の最後にこのような合唱を披露できるなのはな会は素晴らしい」との感嘆と称賛の声が寄せられました。

(事務長・伊藤恵仁)